雪隠考・・・。

           

           会津藩の家老の邸宅で見たトイレ。

           家老ともなるとまずその屋敷の広さに目を奪われる。

           家来とか女中もいるので必然的に広くなるのだろうが、

           それにしても凄い広さ・・・。

           会津藩家老の西郷頼母の邸だ。

           実際に屋敷の中で迷ったら、

           なかなか元の場所に戻るのも大変という広さ。

           殿様と頂点にしてその藩の家老ともなると、

           現代の人間の思考をはるかに超えた存在だったことが分かる。

           その屋敷を見学していると中にトイレがあった。

           このトイレがまたなかなかのもので、

           箱に車がついていて、

           下には溝が掘ってある。

           まあ所定の軌道を外れないようにということだ。

           この箱に砂を入れて、

           毎朝、家老一家の糞尿を調べる係がいたらしい。

           なんといっても家老だから健康管理も徹底している。

           係りの者が砂ごと最後は処分したらしい・・・。

           使用人たちのトイレは別のところにあって、

           もっと簡単なものだった。

           毎朝ゴロゴロこの箱を転がす役も辛そうだ・・・。

           まず臭いを想像するとなんともはやだ。

           厠また砂雪隠と呼ばれていたらしい。

           ここは見学者にかなりウケていた場所だ・・・。

           
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