うたかた・・・。
「うたかた」という単語を漢字に変換すると泡沫と出る。
なんともよくあてはまる漢字だ。
黄金を敷き詰めた原にいてそれを眺めるセキレイ一羽。
雨あがりの枯れた原っぱに出現する、
斜めの朝陽が当たるときに一瞬、出現する。
朝陽のいたずらといってしまえばそれだけの事。
決して手には取れない黄金を見せては消える。
これがほんとの現実に手に取れれば、
貧富の拡大もないってことになるのかな・・・。
しかし、いつでもどこでも手に入れられるということになれば、
一瞬にして無価値となるんですな。
手に入れられないから手に入れる者と、
手に入れられない者との間に格差ができるんだろうな。
日本のG D Pが少し改善したというニュースが流れた。
しかし、街の人にインタビューすると誰も実感してはいない。
スーパーをはしごして一番安い定価で買う。
改善したのは旅行者が増えて買い物したから・・・、
というのが真相らしい。
まあ、ほとんど何も変わってないということだろう。
この黄金の原で金の現物が手に取れたら・・・。
みんなでガンガン買い物をして、
そして行き着く先はバブルに突入する。
そしてバブルがはじけて元の木阿弥・・・。
ほとんど一定線から変わらないというのが、
本筋って気がしないでもない。
結局、どの時代、どの世相・・・。
過ぎればすべて泡沫ってことだな。
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